2008/06/15

メータロータ合意

メータロータ合意
原住民族セミナー
(於メータロータ)


アラカン人、チン人、カチン人、カレン人、カレンニー人、モン人、パオ人、パラウン人、ラフ人、シャン人、ワ人の原住民族指導者であるわたしたちは、さまざまな組織と民族の代表として、コートゥーレイ(カレン人解放区)のメータロータで1997年1月7日から14日にかけて開催されたセミナーに参加しました。

上記の諸民族の指導者であるわたしたちは、率直かつ真摯に徹底的な討論を行った結果、以下の項目について合意に達しました。

1.政治目標に関する合意
(a)軍事独裁政権を廃し、国内に平和を打ち立てる。
(b)民主主義的政体を実施する。
(c)いかなる民族にも平等と自己決定権を行き渡らせる。
(d)連邦国家を樹立する。

2.SLORCの国民会議に関する合意
現在SLORCの進めている偽の国民会議は、軍事独裁政権の永続を目的としている。原住諸民族はいかなる権利も獲得しえないがゆえに、わたしたち、原住民族セミナーはいかなることがあろうともSLORCの国民会議を承認せず、これに反対することに合意するものである。

3.三者間対話に関する合意
わたしたち、原住民族セミナーは、アウンサンスーチーさんが同意し、国連および国際的諸機関の決議が要求する三者間対話を受け入れるものである。この三者間対話には3つの勢力が含まれなくてはならない。つまり、国民民主戦線(NDF)、合同民族民主連盟(UNLD)、平和民主戦線(PDF)をはじめとする原住民族勢力、アウンサンスーチーさん率いる民主化勢力、SLORC軍閥である。

4.連邦国家に関する合意
わたしたち、原住民族セミナーは、民族の平等と自己決定権を完全に有する民族州からなる真の連邦国家を樹立することに、全会一致で合意するものである。

5.経済政策に関する合意
経済政策に関して、わたしたち、原住民族セミナーは、市場経済体制を敷き、国外の投資を招くことに合意する。しかしながら今のところ、国外からの投資はSLORC軍事独裁政権のみの利得となり、その圧政を強化するがゆえに、わたしたちは強く反対するものである。

6.麻薬に関する合意
わたしたち、原住民族セミナーは、栽培・生産・売買を含む麻薬ビジネス全体の根絶に向けて、国際的な麻薬撲滅諸組織と協力することに、全会一致で合意するものである。

7.民主化勢力に関する合意
わたしたち、原住民族セミナーは、SLORC軍事独裁政権の廃絶にむけて、政治、外交、市民活動の各分野において全面的な戦いを鼓舞することに合意するものである。この戦いにおいて、わたしたちがまた合意するのは、アウンサンスーチーさん率いる民主化勢力と手を携え、原住民族の諸権利と民主主義的権利の達成に向けて、一致団結して同時に活動するということである。さらにわたしたちは、アウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟(NLD)が、国民の本当の意思と民主的手続きに合致した1990年の総選挙の勝者であることを承認し、NLDの行うSLORCへのあらゆる抵抗活動を全面的に支援するものである。

8.ASEANに関する合意
わたしたち、原住民族セミナーは、ASEANに対しSLORC支配下のビルマを加盟国として受け入れることを無期限に延期するよう求める書簡を送ることに合意するものである。

9.協力関係に関する合意
わたしたち、原住民族セミナーは、原住民族の全国的加盟組織である国民民主戦線(NDF)が政治的にも軍事的にもより強固な組織体となるよう支援することに、全会一致で合意した。

10.再結集についての合意
わたしたち、原住民族セミナーは、本セミナーの成果を保持し実行すること、そして少なくとも年に一度は再結集することに合意するものである。


署名者(省略)

0 件のコメント: